僕が挨拶する前に女子高校生3人が挨拶してくれた。やはり気持ちが良い。承諾を得て写真を撮ろうとしたその矢先にバスがきてしまった。残念無念。1枚も撮れないなんて。まーこんなこともある。気持ちを切り替えると逆方向のバス停に、大人の女性が登場。背後に越前海岸が見えて最高だ。うまくいく予感がした。もちろんこんな時は冷静にフィルムの残数と絞り値などの露出を確認する。あとは夢中でシャッターを切った。
このシャッターチャンスを生かせたとの確信があったので、満足して帰路に着いたことを覚えている。
その後だが、さすがに近畿地方と北陸は、なかなか行けていない。よくよく考えたら、滋賀県、京都府、福井県、および岐阜県には、足を延ばせていない。できるだけ早い時期に再度訪問をしたいと思っている。
余談だが、この当時、福井県というか日本海沿いは、北朝鮮の拉致事件のメッカとして、報道が盛んだったことも手伝って、僕も気持ち的に、そのことが尾を引いていた。とても恐ろしい海岸線に見えた。朝から晩まで撮影したが、もし一人だったら、気が滅入ったかもしれないが、学校時代の友人が一日中、会社を休んでまでして運転手をしてくれたから、助かった。18年ぶりにその友人を誘ってみたい。彼も定年が、近いから、早くしないとね。(笑)
あと、この連載当時の文面を読んで驚いた。撮影する直前の女子高生のエピソードは20年近くなると、すっかり忘れていた。やはりこのように文面に掲載するって、大事なことであるって確信した。